「着物はルールは厳しい」
「間違った着方をしちゃいけない」
「きちんと着付けなきゃいけない」
そんなイメージをお持ちではありませんか?
確かに式典や冠婚葬祭ではTPOに応じたルールがありますが、普段のお出かけやカフェ巡りなどのカジュアルシーンなら、洋服と同じように自由にアレンジしてOK!しかも、手持ちのブラウスやブーツ、スカートを合わせる「洋服ミックス(和洋折衷コーデ)」なら、時短で着付けができる上、新たに小物を揃える必要もありません。
今回は、初心者でも今すぐ真似できる着物の洋服ミックスコーディネート7選や着こなしのコツなどをご紹介します!
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【一覧表】着物×洋服ミックスのコーディネート比較
まずは、今回ご紹介する7つのコーディネートと難易度、必要なアイテムをまとめました。手持ちの洋服でできそうなものから挑戦してみてください!
| コーデ | 合わせる洋服アイテム | 難易度 | ここがメリット! |
| ① 羽織×洋服 | 黒羽織、カーディガン感覚のアウター | ★☆☆ | 着付けゼロ!洋服の上に羽織るだけ |
| ② 帽子合わせ | ベレー帽、カンカン帽、ハットなど | ★☆☆ | ヘアセットの手間を大幅カット |
| ③ アクセサリー | パールネックレス、チョーカーなど | ★☆☆ | レトロモダン・アンティーク感がアップ |
| ④ ブーツ・スニーカー | レースアップブーツ、厚底スニーカーなど | ★★☆ | 草履より圧倒的に歩きやすく雨の日も安心 |
| ⑤ ベルト・コルセット | 太ベルト、サドルベルト、リボンなど | ★★☆ | 帯結び不要でウエストマークができる |
| ⑥ ブラウス・ハイネック | スタンドカラーブラウス、タートルニット | ★★★ | 襦袢不要、首元の防寒にも最適 |
| ⑦ スカート合わせ | プリーツスカート、フレアスカート | ★★★ | 帯不要、丈の短い着物も着こなせる |
初心者におすすめ!着物の洋服ミックスコーデ7選
では、具体的にどのように着物と洋服をミックスさせればいいのか、それぞれ詳しく見ていきましょう!
洋服の上に羽織るだけ!「羽織アウター」

着付けの知識が一切なくても一瞬で和洋ミックスが完成するのが、洋服の上に羽織をカーディガン感覚で合わせるスタイルです。
洋服でいうカーディガンのような役割を持つ羽織。様々な色柄がありますが、初心者の方に特におすすめなのは黒羽織。シンプルなスキニーパンツやタートルネックに合わせるだけで、モードでシックな雰囲気にまとまります。
羽織はポリエステルなどの既製品やリサイクル品であれば、安いものなら数千円程度から手に入ります。
和装用のアウターの種類は何がある?>>
被るだけで簡単にこなれ感がUPする「帽子合わせ」

普段の着物に帽子をプラスするだけの簡単アレンジ。帽子は特に紬や木綿、ウールなど、カジュアル感の強い着物と相性抜群です。
ちなみに、実は帽子を被る和洋ミックスコーデは、明治時代にはすでに行われており、特に男性の間で流行していた定番のオシャレでした。
アクセサリーで華やかさをプラス

より華やかさを出したいときは、アクセサリーの出番。ネックレスやチョーカー、ブレスレット、イヤリングなど、コーディネートにあわせて取り入れてみましょう。
足元は「ブーツやスニーカー」で歩きやすく

草履の代わりに、ブーツやヒスニーカー、ヒールなどの洋装の靴を合わせると、まるで着物をワンピース感覚で楽しんでいるような印象になります。
靴を履くときは足元がスッキリと見えるように、着物は短めに着付けるのがポイント。着丈が短めのリサイクルやアンティークの着物を着たいときにもおすすめです。
帯締めの代わりにベルトやリボンを

帯締めの代わりにベルトやリボン、チェーンなどを合わせても◎。帯締めよりもデザインのバリエーションが豊富なので、帯周りをより個性的に演出できます。
襦袢の代わりに「ブラウスやハイネック」をイン

着物の下は襦袢がスタンダードですが、カジュアルシーンであれば襦袢の代わりにブラウスやハイネック、パーカーなどを合わせるのもオシャレ。寒い時期は防寒にもなります。
また、着物の下にワンピースを合わせる方法も。長襦袢も裾除けも不要なので、着付けをさらに簡略化できます。時間がないときや、おうち着物などラフに着たいときにも打ってつけです。
帯がなくてもOK!「ボトムスにスカートをON」

着物の上にスカートを履いた袴風アレンジ。帯を巻かなくてもいい上、着丈の短い着物も気にせずに着れる点がメリット。太めのベルトなどでウエストマークを取り入れれば、シルエットにメリハリが出せます。
スカートは、プリーツスカート、ティアードスカート、チュールスカートなど、少しボリュームのあるものが好相性です。
洋服ミックスコーデにおすすめの着物
基本的に洋服ミックスコーデはどの着物を使ってもOK。厳密なルールがあるわけではありませんが、初心者の方でもトライしやすい着物は以下の通りです。
- サイズが小さめのアンティークやリサイクルの着物
- 小紋や紬、木綿などのカジュアル向けの着物
- ポリエステルや木綿などの洗える着物
洋服ミックスコーデは、短めに着付けて靴を履いたり、短めの袖からブラウスのフリルの袖を覗かせたりするところもオシャレ。そのため、裄や着丈が短めのものの方が着付けやすい場合があります。
また、着物の種類としては、小紋や紬、木綿などカジュアル向けのものの方が柄や色合いが洋服と相性◎。特に紬や木綿のふっくらとした風合いは、洋服とよく合います。
さらに、初心者の方であればデリケートな素材である正絹よりも、ポリエステルや木綿など洗える素材の方が気負わず楽しめる場合も。プチプラのリサイクル着物やアンティーク着物もおすすめです。
【番外編】和洋ミックスコーデは明治時代からあった!?
最後に、和洋ミックスコーデの歴史を少しご紹介。
今回ピックアップしたような和洋折衷な着こなしは、最近見られるようになったものではなく、実は明治時代~昭和初期までは日常的に行われていたことをご存じでしょうか?
そのきっかけのひとつになったのが、明治時代以降の急速な洋装化です。
ペリー来航をきっかけに開国した日本は、西欧の先進国と肩を並べるべく、西洋化を推進。衣服の洋装化もそのうちのひとつで、1872(明治5)年には、政府役人の礼服が洋服と義務付けられました。
とはいえ、今まで長きにわたって日本人は着物(和服)を着用してきたため、急に洋服を着ろと言われても着方がわからない…。しかも、明治時代初期の洋服はもっぱら輸入品で、非常に高価なものでした。そのため、引き続き着物が主流でしたが、やはり西洋のものに対する憧れもあるのが本音。
そんなときに人々が取った手段が和洋折衷な着こなしでした。着物に帽子やステッキ、洋傘、ショール、ブーツ、懐中時計など小物をプラスオンしたり、着物の下にシャツを合わせたりすることで、“洋風”というトレンドを取り入れていたようです。

特に、帽子については、男性が外出するときの必須アイテムでした。もともとは、丁髷を落としたザンギリ頭に抵抗のあった男性たちが被っていましたが、次第に身だしなみのひとつとして定着したようです。

その後、大正~昭和初期になると本格的に洋風文化が普及。着物のデザインにもアールデコやアールヌーボーの影響を受けた洋風ものが取り入れられるようになっていき、和洋折衷のオシャレが最盛期を迎えました。
慣れない洋装の入門編として行われていた和洋ミックスコーデ。今は、逆に和服になじみのない方の入門編としても格好の手段になっているのは、とても興味深く感じます。
まとめ:手持ちの洋服で自由に唯一無二の和洋ミックスコーデに
カジュアル着物はあくまで普段着。今回ご紹介したコーディネートを参考に、必要以上にルールに縛られることなく、個性を表現する方法のひとつとしてぜひ和洋ミックスコーデを楽しんでみてください!


